Data

所在地 :京都市伏見区
構造種別:木造2階建て
主要用途:庫裡
延床面積:108.34㎡
竣工  :2016年4月

 京都市伏見区に建つお寺の庫裡の改装計画である。
 西側に隣接するパブリックスペースである本堂と、プライベートスペースである庫裡、更に、セミパブリックスペースとなる、事務室・応接室をいかに構成していくかが今回の計画の大きなポイントであった。
 
 改装前は本堂正面から直接出入りしており、使い勝手が悪かった玄関を庫裡側へと移し、玄関ホールから本堂へ出入りする動線計画とした。
 また、応接室は玄関の正面に設け、本堂と庫裡の中間に位置させる事で相互干渉が無いようにし、それぞれのスペースで気兼ねなく利用できるようにしている。
 住職事務室は既存の本堂入口を活用し、直接出入りが出来る位置とするとともに、プライベートスペースとは明確に切り離された平面構成としている。
 庫裡の構成としては、1階にLDK+水廻り、2階に寝室を設けるオーソドックスな断面構成をとっている。

 当計画の特徴として、2階にはサブリビングを設ける事で子供たちの遊び場・勉強場所として利用する事が出来、急な来客時も1階のLDKが散乱しているといった非常事態が無くなる。
 更に日当たりのいい南側が本堂への参道となっている為、参拝者の目に付く場所へ洗濯物を干す事が出来無い。そこで、2階南側をインナーテラスとして計画し、物干し場所を確保するとともに、参拝者の視線を遮る為に出格子を設けている。
 外観も本堂に色目を持たせるとともに、格子や瓦庇といった伝統デザインを設ける事で、新旧の意匠的な一体感を持たせている。