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嵯峨広沢池に面する広い敷地の一角に子世帯の住居を建てる計画です。 風致地区である市街化調整区域と山ろく修景地区である市街化区域にまたがる南北に細長い敷地ですが、市街化調整区域内には建築物を計画せず、市街化区域内のみで建物を計画しています。
1階に要望されている家事諸室(洗面室・乾燥室・WIC・パントリー)の数が多く、その諸室への動線をいかにリンクさせていくかが当計画の最大のポイントでした。更に、細長い敷地の為、必然的に細長くなる建物形状を上手く活かしながら、廊下などのスペースを極力無くす事が求められました。
家事諸室は道路奥となる東側に配置し、横並びにコンパクトにまとめています。
廊下は中廊下形状として、廊下に添わせて家事諸室を配置し、玄関から家事諸室を通ってキッチンまで行ける動線を確保しています。
このウラ動線となる家事動線と合わせて、オモテ動線となる廊下により回遊式の動線計画となっています。
廊下を挟んだ向かい側となる道路側には、ウォークインタイプのシューズクローゼットを設けています。玄関や廊下から直接出入りする事が出来るようにし、雑多になりがちな収納スペースを上手く隠しています。
LDKは27帖とゆったりとしたスペースとしています。
隣接する客間はLDKとの一体利用を考慮して引戸としており、引戸を開放すると33帖もの広々とした空間となります。各スペースはアイランドキッチンからの見通しがよく、家事を行いながらもご家族などの様子がうかがえるようにしています。
キッチン正面に客間を設ける事で、まだ小さなお子様の普段使いのスペースとして考えています。家事をしながらでも、お子様が遊んだりお昼寝などをしている様子がすぐにわかり安心です。ご両親やご友人が宿泊される場合には、引き戸を閉めて客間としてもお使い頂けます。
2階はプライベートスペースとなる寝室を3室設けています。使い勝手を考慮して、2階にもトイレを設けています。トイレの手洗いは中に設けず、階段ホールに面したゆったりした場所に設け、洗面室としての機能を併せ持たせています。
2階の南北に性格の異なるバルコニーを設けています。陽当たりのいい南側は、物干しスペースとしてお使い頂ける様に奥行を深くゆったりしたとしています。
広沢池側となる北側には、外に出て周辺の自然景観が感じられるバルコニーを設けています。