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所在地 :京都市北区

構造種別:木造2階建て
主要用途:共同住宅
延床面積:224.56㎡
竣工  :2019年11月

 等持院から徒歩数分という場所に、ワンルームマンションを計画致しました。
立命館大学の衣笠キャンパスが近い事もあり、基本的には学生向けのマンションとなっています。
オーナーは古くからの地主であり、道路を挟んだ敷地にすでに同様のマンションを4棟お持ちでした。
全ての建物が通り抜け出来ない道路に面して建てられており、ちょっとしたコロニーを形成しています。

当計画地には古い木造平屋建ての貸家が2棟建っていたのですが、代替わり等の理由により建て替えする事になりました。
当計画地に隣接してオーナーの住居が経っており、今回の計画による日照障害やプライバシーの確保が大きなテーマとしてありました。
日照への配慮として、計画建物2階の南側1住戸分を無くしています。
通常の収益物件ではいかに住戸数を増やすかが大きなポイントになってきますが、今回少し特殊な事例となっています。
また、プライバシーへの配慮としては、道路側にバルコニーを設け、共用廊下をオーナー住居側設けるといった対応をしています。共用廊下には縦格子を設ける事で、視線が直接オーナー住居側へ向かないような仕掛けを施しています。

更に、敷地北側には六請神社と眞如寺があり、神社と寺が同時に臨める珍しい敷地です。
その敷地条件を最大限活かす為に、オーナーたってのご要望もあり、日中いらっしゃることの多い管理人室を景観の一番良い北側に設けています。
コロニーへの入口となる道路を見通せるように、管理人室の角には番屋窓をモチーフにした角窓を設けています。
また、思い入れのある従前の家屋をこぼち(解体)する際に、障子や柱などの建材で状態の良いものを残しておりました。
その取り置きしておいた建材を、管理人室の応接スペースに転用したこだわりの一室となっています。