京都と奈良の中間に位置する郊外住宅地に、新婚夫婦の為の住宅を建てる計画です。
　１階はLDKとゲストルームといった色々な来客に対応できるパブリックスペースとし、２階に寝室・子供部屋・バスルームといった家族だけが使うプライベートスペースとして、階別に明快なゾーン分けを行いました。
　１階ホールに面して、縦格子越しにトイレの手洗とゲストルームの洗面を兼ねたスペースを設け、ゲストとホストとは程よい関係に。 　
　LDKにはごろんと横になったり、小さなお子さんの遊び場となる畳スペースを設けました。床から１段上げることで、ちょっとした腰掛としても使えるように計画しています。 リビング上部は吹抜けとして、２階廊下と繋がる開放的なスペースとしてありますが、将来お子様が増えた場合に、簡単に子供部屋が増築出来る様に先に大梁を架けています。
　キッチンは対面タイプとし、家事をしながらダイニング・リビングスペースが見通せる様に。キッチン奥にはパントリーを設けて、パントリーの更に奥に勝手口を設けて、スムーズな家事動線を確保させて頂きました。
　
　また、階段を上がってすぐ脇にバスルーム、隣接してバルコニーを設けることで、「洗濯→物干し→収納」という一連の動作が階をまたがずに完結し、家事動線を大幅に簡略化。主寝室には道路斜線を活かした勾配天井として、開放的な空間とすると共に、ロフトを設け収納スペースも確保させて頂きました。
　照明は、ダウンライトをベースにブラケット照明やライティングレール、間接照明といった様々なタイプの照明を併用する事で、シーンに合わせて照明を選択出来る様にしています。