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計画地は京都南部の田畑の多いのどかな場所に位置しています。
この計画においては、ローコスト住宅とすべく様々なコストダウンを図って計画しています。
外部はシンプルな長方形のボックスを、鋭角な屋根で切り落とした形態とし、また、内部は外壁で切り取られたスペースの中心に、テクスチャーを替えたコアを挿入する事で空間を構築しています。
このコア内部のバスルーム以外には建具を設けず、オープンエアな空間構成とする事で、内部空間を相互にリンクさせています。更に、間仕切壁も徹底して削ぎ落とし、空間分節はコアのみで行っています。
内部仕上げは、床材は38mmの無垢材を用いる事で、根太・下地を省き、そのまま1階天井仕上としています。壁はクライアントDIYによる左官仕上げとなっています。
また、家の奥に設けたLDKは、玄関・サニタリーから見通せ、吹抜を介して2階へと繋がり、吹抜けを大きく設け、2階を縦格子による手摺で分節することで、平面的な狭さを立体的な広さで補っています。キッチンは人造大理石の天板にカラーシンクを組み込んでカラーを統一し、側板は木製として背面のサニタリー壁面と同化させ過剰な要素を削除。
デスクスペースは玄関とLDKの間の階段スペースの脇に配置し、マリンランプと丸窓で演出。
2階は完全にオープンな空間とし、家の端から端までが見通せる圧倒的な広がりを持っています。また、縦格子の手摺により、各領域の分節が認識できるようになっています。